○北茨城市水道部会計規程
昭和48年10月1日
水道部規程第2号
第1章 総則
(目的)
第1条 この規程は、北茨城市水道事業及び工業用水道事業(以下「水道事業等」という。)会計事務の処理に関して必要な事項を定めることを目的とする。
(企業出納員等)
第2条 水道事業に企業出納員及び現金取扱員を置く。
2 企業出納員は、業務課長をもってこれに充てる。ただし、業務課長が事故又は長期に渡り不在のときは、他の職員をこれに充てることができる。
3 現金取扱員は、企業出納員が指定する者をもって充てる。この場合において、企業出納員は、水道事業管理者の権限の一部を行う市長にその者の職氏名を報告するものとする。
(1) 水道料金 500,000円
(2) その他の収納金 1,050,000円
(善管注意義務)
第3条 企業出納員及び現金取扱員は、善良な管理者の注意をもって現金その他の資産を取り扱わなければならない。
(金融機関の出納事務取扱)
第4条 市長は、水道事業等の事務に係る公金の出納事務の一部を指定した金融機関に行わせるものとする。
2 出納事務の一部を取り扱わせる金融機関のうち出納及び支出事務の一部を取り扱わせるものを北茨城市水道事業出納取扱金融機関及び北茨城市工業用水道事業出納取扱金融機関と、収納事務の一部を取り扱わせるものを北茨城市水道事業収納取扱金融機関及び北茨城市工業用水道事業出納取扱金融機関(以下これらを「出納取扱金融機関等」と総称する。)とする。
第2章 帳簿組織及び勘定科目
第1節 伝票、総括簿
(伝票の発行)
第5条 水道事業等に係る取引については、その取引の発生のつど証拠となるべき書類に基づいて会計伝票(以下「伝票」という。)を発行するものとする。
2 前項より原始記録された伝票を分類に整理することにより、水道事業等に関する取引の総括簿とする。
(伝票の種類)
第6条 伝票の種類は、収入伝票、支出伝票及び振替伝票とし、それぞれ決裁票、借方票及び貸方票からなる。
2 収入伝票は、現金収納の取引について発行する。
3 支出伝票は、現金支払の取引について発行する。
4 振替伝票は、前2項に規定する取引以外の取引について発行する。
(伝票の作成)
第7条 伝票の起票は、単純取引を単位として作成発行する。
2 複合取引の場合は、その取引要素を単純取引に分離してそれぞれ起票するものとする。
3 過誤その他の理由により取引を取消し又は修正しようとするときは、それらの事実に係る取消し又は修正の伝票を発行しなければならない。
(総括簿の作成)
第8条 業務課長は、毎日発行された伝票の借方票及び貸方票を勘定科目ごとに一連番号を付して整理保管し、勘定科目別にファイルされた伝票の月ごとに月計票(伝票枚数が極めて少数の場合は、月計票を用いないことも得)に集計記録し、総勘定元帳に転記して行わなければならない。
第2節 特殊簿
(特殊簿の種類及び保管)
第9条 水道事業等に関する特殊取引を記録し整理するため、特殊簿を備える。
(1) 貯蔵品出納簿
(2) 土地台帳
(3) 建物台帳
(4) 構築物台帳
(5) 機械装置台帳
(6) 企業債台帳
2 前項の簿冊は、業務課長が整理し保管しなければならない。
3 業務課長は、第1項に定めるもののほか、必要に応じ特殊簿を設けることができる。
(特殊簿の記載)
第10条 特殊簿は、会計伝票又は証拠となるべき書類により正確かつ明瞭に記載しなければならない。
第3節 勘定科目
(勘定科目)
第11条 水道事業等の経理は、損益勘定、資産勘定、負債勘定及び資本勘定に区分して行うものとする。
2 前項に規定する勘定科目の区分は、別に定めるところによる。
第3章 収入及び支出
第1節 収入
(収入の調定)
第12条 業務課長は、収入の調定をしようとする場合は、振替伝票(調定と同時に収入の収納が行われる場合には調定・収入伝票)を発行し、収入の根拠、所属年度、収入科目、納入すべき金額、納入義務者等を明らかにした書類を添付し、市長の決裁を受けなければならない。
2 前項の振替伝票による決裁は、借方票、貸方票をそれぞれ当該勘定科目にファイルした後決裁票に調定を証する書類を添付して行うものとする。
3 前2項の規定は、収入の調定を更正しようとする場合について準用する。
(納入通知書の送付)
第13条 業務課長は、前条の規定により収入を調定し、又は収入の調定を更正した場合は、直ちに納入義務者に対して納入通知書を送付しなければならない。ただし、口頭によって納入の通知をする場合は、この限りでない。
2 前項本文の場合において、納期日の定めのある収入に係る納入通知書については、当該納期日の10日前までに送付しなければならない。ただし、口座振替に係る納入通知書については、企業出納員が出納取扱金融機関等と協議して定める。
(納入通知書の再発行)
第14条 業務課長は、納入通知書を亡失し、若しくは損傷した旨の納入義務者からの届出又は納付された証券が支払拒絶された旨の出納取扱金融機関等からの通知を受けたときは、速やかに納入通知書を再発行し、その余白に「何年何月何日再発行」と記載して当該納入義務者に送付しなければならない。
(領収書の交付)
第15条 業務課長、現金取扱員、出納取扱金融機関等及び地方公営企業法(昭和27年法律第292号。以下「法」という。)第33条の2の規定に基づき、水道事業等の業務に係る公金の徴収又は収納の事務を受託している者(以下「公金徴収事務等受託者」という。)は、収入の納付を受けた場合は、直ちに納付者に対して領収書を交付しなければならない。
2 次条に規定する口座振替の方法による納付の場合は、企業出納員の定めるところによる。
(口座振替による納付)
第15条の2 出納取扱金融機関等に預金口座を設けている水道事業等の収入の納入義務者は、当該金融機関に請求して口座振替の方法により当該収入を納付することができる。
(収納金の取扱)
第16条 業務課長又は現金取扱員は、現金を収納した場合は当該現金をその日のうちに出納取扱金融機関に預け入れなければならない。
2 公金徴収事務等受託者は、料金等徴収の過程で収納した現金は、その日のうちに出納取扱金融機関等に払込み出納取扱金融機関等の領収書とその内訳を示す書類により業務課長に報告しなければならない。
3 収納取扱金融機関は、水道事業等の預金口座に受け入れた収入をその金額、納付者の氏名等を記載した収納済通知書を添えて出納取扱金融機関の水道事業等の預金口座に当該収納の日の翌日までに振り替えなければならない。
4 出納取扱金融機関は、前項の規定により収納取扱金融機関から振り替えられた水道事業等の収入及び自ら収納した収入について記載した収納済通知書を当該振り替えられた日のうちに業務課長に送付しなければならない。
(収入伝票の発行等)
第17条 業務課長は、収入の収納を証する書類に基づいて、収入伝票を発行し借方票、貸方票をファイルした後決裁票に収入の収納を証する書類を添付して決裁を受けなければならない。
(過誤納金の還付)
第18条 業務課長は、収納金のうち過納又は誤納となったものがある場合は、当該過誤納金について、過誤納の事由、所属年度、収入科目、還付すべき金額及び還付すべき納入者を明らかにした支出伝票を発行し、市長の決裁を受けてその旨を納入者に通知し還付しなければならない。
(小切手の支払地の区域)
第19条 水道事業等の収入の納入義務者が収入の納付に用いることができる小切手の支払地の区域は、北茨城市とする。
(証券の支払拒絶等)
第20条 業務課長、現金取扱員、出納取扱金融機関等及び公金徴収事務等受託者は、納入事務者が収入の納付に用いた小切手の支払いが確実でないと認める場合は、その受領を拒絶しなければならない。
2 出納取扱金融機関は、納入義務者から納付された証券を呈示期間又は有効期間に呈示し、支払いの請求をした場合において支払いの拒絶があった時は、直ちにその支払いのなかった金額に相当する収納済額を取り消すとともに当該証券を納付した納入義務者に対して、当該証券の支払いが拒絶され、かつ、当該収入の納付が取り消された旨及び当該証券を還付する旨を証券還付通知書により通知しなければならない。この場合において収納取扱金融機関は、直ちに当該取り消した旨を出納取扱金融機関に通知しなければならない。
3 出納取扱金融機関は、前項の規定による収納取扱金融機関からの通知を受けたときは、直ちにその旨を業務課長に通知しなければならない。
5 前項の場合において出納取扱金融機関は、業務課長から払込みを受けた証券については、当該証券を業務課長に返付し当該証券の受領証を徴さなければならない。
6 業務課長は、納入義務者から納付された証券の支払いが拒絶された旨の通知を出納取扱金融機関から受けた場合は、直ちに振替伝票を発行し当該証券の支払いの拒絶を証する書類を添付して、市長の決裁を受けなければならない。この場合において、業務課長が収納した証券(現金取扱員及び公金徴収事務等受託者が収納したものを含む。)があるときは、直ちに当該証券を納付した納入義務者に対して当該証券の支払いが拒絶され、かつ、当該収入の納付が取り消された旨及び当該証券を還付する旨を証券還付通知書により通知しなければならない。
(不納欠損)
第21条 法令若しくは条例又は議会の議決によって債権を放棄し、又は時効等により債権が消滅した場合において、業務課長は、振替伝票を発行し、当該伝票によって当該債券に係る収入金の調定の年月日、金額、収入科目、調定後の経緯等を記載した文書を添付して、市長に報告しなければならない。
第2節 支出
(支出の手続)
第22条 業務課長は、支出の原因となるべき契約その他の行為については、あらかじめ文書によって市長の決裁を受けなければならない。
2 支出しようとする場合は、業務課長は、当該支出に関する書類に基づいて振替伝票(現金の支払いを伴う支出にあっては支出伝票)を発行し、当該書類を添えて市長の決裁を受けなければならない。
(支出伝票の発行)
第23条 業務課長は、支出のうち現金の支払いを伴うものについては、債権者の請求書等支払いに関する証ひょう類に基づいて支出伝票を発行し、借方票、貸方票をファイルした後決裁票に債権者の請求書等支払いに関する証ひょう類を添付して市長の決裁を受けなければならない。
2 支出伝票は、債権者及び勘定科目ごとに調製し、債権者の請求書その他証拠となるべき書類を添えなければならない。ただし、債権者に請求書を提出させることが困難な場合には、これを省略することができる。
3 2人以上の債権者に対して支払いを行う場合において、勘定科目及び支払期日が同一であるときは、前項の規定にかかわらずあわせて同一の支出伝票を発行することができる。この場合においては、債権者ごとにその支払額を明らかにした内訳書を添えなければならない。
4 業務課長は、決裁票に基づいて水道事業等の支出の支払いをしなければならない。
(資金前渡)
第23条の2 次に掲げる経費については、現金支払をさせるため、職員に対してその資金を前渡することができる。
(1) 遠隔の地又は交通不便の地域において支払をする経費
(2) 給与その他の給付
(3) 官公署に対して支払う経費
(4) 郵便切手、印紙等の金券の購入費
(5) 講習会等において支払いを必要とする経費
(6) 交際費
(7) 賠償金
(8) 賃借料
(9) 自動車損害賠償保障法(昭和30年法律第97号)第11条の規定により保有者が支払うべき経費
(10) 非常災害のため即時支払を必要とする経費
(11) その他市長が必要と認める経費
(概算払)
第23条の3 次に掲げる経費については、概算払をすることができる。
(1) 旅費
(2) 官公署に対して支払う経費
(3) 補償金、負担金及び交付金
(4) 訴訟に要する経費
(5) その他市長が必要と認める経費
(前金払)
第23条の4 次に掲げる経費については、前金払をすることができる。
(1) 官公署に対して支払う経費
(2) 補助金、負担金、交付金及び委託費
(3) 前金で支払をしなければ契約し難い請負、買入又は借入に要する経費
(4) 土地又は家屋の買収又は収用により、その移転を必要とすることとなった家屋又は物件の移転料
(5) 定期刊行物の代価、定額制供給に係る電灯電力料及び日本放送協会に対し支払う受信料
(6) 運賃
(7) その他市長が必要と認める経費
2 前項各号に掲げる経費のほか、公共工事の前払金保証事業に関する法律(昭和27年法律第184号)第5条の規定に基づき登録を受けた保証事業会社の保証に係る同法第2条第1項に定める建設改良工事等に要する経費については、4割を超えない範囲内において前金払をすることができる。
(資金前渡、概算払及び前金払の整理)
第24条 前3条の規定は、資金前渡、概算払及び前金払を行う場合について準用する。
2 資金前渡を受けた者、概算払を受けた者及び前金払を受けた者は、支払いが終わった後、債権額が確立した後又は役務の提供が完了した後、精算書を作成し、証拠となるべき書類及び残金がある場合には、その残金を添えて業務課長に提出しなければならない。
3 業務課長は、前項の精算書及び証拠となるべき書類に基づいて振替伝票、収入伝票又は支出伝票を発行し、当該書類を添付して市長の決裁を受けなければならない。
(隔地払)
第25条 業務課長は、隔地の債権者に支払いをする必要があるときは、出納取扱金融機関をして為替の方法によって送金させることができる。この場合においては、債権者の指定する金融機関を支払場所としなければならない。
2 前項の規定により出納取扱金融機関をして送金させるときは、「隔地払」の表示をした小切手を作成するとともに送金払通知書を作成し、小切手受領書と引換えに出納取扱金融機関に交付しなければならない。
3 業務課長は、運輸交通の不便な地方の債権者の請求によりその住所又は居所に送金する必要があると認めるときは、その住所又は居所に安全かつ確実な方法により小切手又は現金を直接送付することができる。
(口座振替の申出)
第26条 債権者は、口座振替の方法によって支払いを受けようとする場合には、債権、振替先金融機関及び振替先預金口座並びに振替金額を記載した文書によって業務課長に申出なければならない。
(口座振替のできる金融機関)
第27条 出納取扱金融機関等のほか、次の金融機関に預金口座を設けている債権者には、口座振替の方法により支出することができる。
北茨城市内に店舗を有する金融機関
(口座振替による支出手続き)
第28条 業務課長は、口座振替の方法による支出をしようとする場合は、口座振替通知書を債権者に送付するとともに「口座振替」の表示をした小切手及び口座振替払通知書を作成し、小切手受領書と引換えに出納取扱金融機関に交付しなければならない。
(小切手の振出し)
第29条 業務課長は、出納取扱金融機関の支払準備資金口座の範囲内で小切手を振り出さなければならない。
(使用小切手)
第30条 業務課長が振り出す小切手は、持参人払式の小切手とする。ただし、受取人の申出による場合又は受取人が官公署若しくは資金前渡を受ける者である場合は、この限りでない。
(振替年月日の記載及び押印等)
第31条 小切手の振替年月日の記載、押印及び切り離しは、当該小切手を受取人に交付するときにしなければならない。
(記載事項の訂正)
第32条 小切手の券面金額は、訂正してはならない。
2 小切手の券面金額以外の記載事項を訂正するときは、その訂正を要する部分に=線を引き、その上側に正書し、かつ、当該訂正箇所の余白に訂正した旨及び訂正した文字の数を記載して小切手の振り出しに使用する印を押さなければならない。
(書損小切手の取扱い)
第33条 書損等による小切手を廃棄するには、当該小切手に斜線を朱書したうえ「廃棄」と記載し、そのまま小切手帳に残しておかなければならない。
(小切手振出済通知書)
第34条 業務課長は、小切手を振り出したときは、一日分をまとめて小切手振出済通知書を作成し、出納取扱金融機関に送付しなければならない。
(小切手の支払済報告)
第35条 出納取扱金融機関は、業務課長の振り出した小切手より支払いを行ったものについて一月分をとりまとめ、支払済通知書により翌月3日までに業務課長に報告しなければならない。
(小切手整理簿)
第36条 業務課長は、小切手整理簿を備え、毎日小切手振出枚数、小切手の廃棄枚数及び現に使用中の小切手帳の残存用紙の枚数を記載し、整理しなければならない。
(公金の振替)
第37条 業務課長は、一般会計又は他の特別会計に支出をしようとする場合は、公金振替書を作成し、出納取扱金融機関に交付しなければならない。
2 出納取扱金融機関は、前項の公金振替書を受けたときは、直ちに振替をし、振替済通知書を業務課長に送付しなければならない。
(領収書の徴収)
第38条 業務課長は、現金による支払い又は小切手の振出しをしたときは、債権者の領収書又は出納取扱金融機関の領収書を受けとらなければならない。
2 前項の場合における債権者の領収印は、請求書に押印したものと同一のものでなければならない。ただし、債権者が紛失その他やむを得ない理由により印鑑を証明する書類を添えて改印した旨を申し出た場合は、この限りでない。
(支払小切手の時効)
第39条 業務課長は、支払小切手が時効により消滅した場合は直ちに収入伝票を発行しなければならない。
(過誤払金の回収)
第40条 水道事業等の支出の支払いのうち過払い又は誤払いとなったものがある場合は、業務課長は過誤払いを証する書類に基づいて、振替伝票を発行し、市長の決裁を受けなければならない。
(債務免除等)
第41条 業務課長は、債務免除、時効等により債務が消滅した場合は、当該債務の消滅を証する書類に基づいて振替伝票又は収入伝票を発行し、市長の決裁を受けなければならない。
第3節 預り金及び預り有価証券
(預り金及び預り有価証券の保管)
第42条 業務課長は、保証金その他水道事業等の所有に属しない現金又は有価証券を受け入れた場合は、次の区分によって整理しなければならない。
(1) 預り保証金
(2) その他預り金
(3) 預り有価証券
第4章 たな卸資産
第1節 通則
(たな卸資産の範囲)
第44条 たな卸資産とは、次の各号に掲げる物品であって、たな卸経理を行うものをいう。
(1) 機材
(2) 量水器
2 前項のたな卸資産の区分の細目は、別に定めるところによる。
(たな卸資産の貯蔵)
第45条 業務課長は、常に水道事業等の業務執行上必要な量のたな卸資産を貯蔵するようつとめ、かつ、これを適正に管理しなければならない。
第2節 出納
(購入)
第46条 主管課長は、予算に定めるたな卸資産の購入限度額の範囲内において、必要に応じ次の各号に掲げる事項を記載した文書によって市長の決裁を経て、たな卸資産を購入するものとする。
(1) 購入しようとするたな卸資産の品目及び数量
(2) 購入しようとする事由
(3) 予定価額及び単価
(4) 契約の方法
(5) その他必要と認められる事項
(納品の検査)
第47条 主管課長は、たな卸資産を購入又は修理したときは、検査員及び立会人を定めこれを確認をし、納品書を徴さなければならない。
(受入価額)
第48条 たな卸資産の受入価額は、次の各号に掲げるところによる。
(1) 購入又は製作によって取得したものについては、購入又は製作に要した価額
(2) 前号に掲げるもの以外のたな卸資産については、適正な評価額
(受入れ)
第49条 業務課長は、たな卸資産を受け入れた場合は、入庫伝票及び振替伝票を発行し、振替伝票の借方票、貸方票をファイルした後決裁票入庫伝票により市長の決裁を受け、入庫伝票に基づいて貯蔵品出納簿に記帳しなければならない。
(払出価額)
第50条 たな卸資産の払出価額は、先入先出法によるものとする。
(払出し)
第51条 主管課長は、使用しようとするたな卸資産の払出しについて、次の各号に掲げる事項を記載した出庫伝票及び振替伝票の借方票、貸方票をファイルした後、決裁票、出庫伝票により管理者の決裁を受け、出庫伝票に基づいて貯蔵品出納簿に記帳しなければならない。
(1) 払出しをしようとするたな卸資産の品目及び数量
(2) 払出価額
(3) 勘定科目及び予算科目
(4) その他必要と認められる事項
(払出材料の戻し入れ)
第52条 業務課長は、建設改良又は修繕のために払出した材料に残品が生じた場合は、第49条の規定に準じて受け入れなければならない。
2 前項の規定は、工事の施行等に伴って撤去品を生じた場合に準用する。
(不用品の処分)
第54条 業務課長は、たな卸資産のうち不用となり又は使用にたえなくなったものを不用品として整理し、管理者の決裁を経てこれを売却しなければならない。ただし、買受人がないもの又は売却価額が売却に要する費用の額に達しないものその他売却することが不適当と認められるものについては、これを廃棄することができる。
2 前項の規定により不用品を廃棄したときは、業務課長は、直ちに振替伝票を発行しなければならない。
第3節 たな卸
(帳簿残高の確認)
第55条 業務課長は、常に貯蔵品出納簿の残高をこれと関係ある他の帳簿と照合し、その正確な額の確認につとめなければならない。
(実地たな卸)
第56条 業務課長は、毎事業年度9月末日及び3月末日に実地たな卸を行わなければならない。
2 前項に定める場合のほか、たな卸資産が天災その他の事由により滅失した場合、その他必要と認められる場合には、随時実地たな卸を行わなければならない。
3 前2項の規定により実地たな卸を行った場合は、その結果に基づいてたな卸表を作成しなければならない。
(たな卸の結果の報告)
第58条 業務課長は、実地たな卸を行った結果を、第56条第3項の規定により作成するたな卸表を添えて市長に報告しなければならない。
2 実地たな卸の結果現品に不足があることを発見した場合は、業務課長はその原因及び現状を調査し、前項の報告にあわせて市長に報告しなければならない。
(たな卸修正)
第59条 業務課長は、実地たな卸の結果、総勘定元帳の残高がたな卸資産の現在高と一致しないときは、たな卸表に基づき振替伝票を発行して市長の決裁を得、これを修正しなければならない。
第5章 たな卸資産以外の物品
(物品の管理)
第61条 主管課長は、第44条第1項第1号及び第2号に掲げるたな卸資産勘定から払い出されたもの又は前条の規定により直接当該科目の支出として購入されたものを、適正に管理しなければならない。
2 業務課長は、物品整理簿をそなえて、物品の数量、使用の状況等を記録整理しなければならない。
(事故報告)
第62条 主管課長は、天災その他の理由により物品が滅失し、亡失し、又は損傷を受けた場合は、速やかにその原因及び現状を調査して市長に報告しなければならない。
(不用物品の処分)
第63条 業務課長は、物品のうち不用となり又は使用にたえなくなったものを、第54条の規定に準じて売却し、又は廃棄しなければならない。
第6章 固定資産
第1節 通則
(固定資産の範囲)
第64条 固定資産とは、次の各号に掲げるものをいう。
(1) 有形固定資産
ア 土地
イ 建物及び附属設備
ウ 構築物(土地に定着する土木設備又は工作物をいう。)
エ 機械及び装置並びにその他の附属設備
オ 自動車その他の陸上運搬具
カ 工具、器具及び備品(耐用年数が1年以上かつ取得価額が10万円以上のものに限る。)
ク その他有形資産であって、有形固定資産に属する資産とすべきもの
(2) 無形固定資産
ア 水利権
イ 借地権
ウ 地上権
エ 特許権
オ 施設利用権
カ ソフトウェア
キ その他無形資産であって、無形固定資産に属する資産とすべきもの
(3) 投資その他の資産
ア 投資有価証券(1年内(当該事業年度の末日の翌日から起算して1年以内の日をいう。)に満期の到来する有価証券を除く。)
イ 出資金
ウ 長期貸付金
エ 基金
第2節 取得
(取得価額)
第65条 固定資産の取得価額は、次の各号に掲げるところによる。
(1) 購入によって取得した固定資産については、購入に要した価額
(2) 建設工事又は製作によって取得した固定資産については、当該建設工事又は製作に要した直接及び間接の費用の合計額
(3) 譲与、贈与その他無償で取得した固定資産又は前2号に掲げる固定資産であって取得価額の不明のものについては、公正な評価額
(購入)
第66条 固定資産を購入しようとするときは、主管課長は、次の各号に掲げる事項を記載した文書によって市長の決裁を受けなければならない。
(1) 購入しようとする固定資産の名称及び種類
(2) 固定資産の明細(土地については地番、地目及び地積、建物については、所在する位置、構造、種目及び床面積、その他の財産については、数量等を記載すること。)
(3) 相手方の住所及び氏名
(4) 購入しようとする事由
(5) 予定価額及びその単価
(6) 予算科目及び予算額
(7) 契約の方法
(8) 土地物件の場合、質権、抵当権、貸借権その他物上負担の有無
(9) その他参考となるべき事項
2 前項の文書には、次の書類を添付しなければならない。ただし、財産の性質により添付書類の一部を省略することができる。
(1) 購入しようとする財産の登記事項証明書又は登録を証する書面
(2) 建物その他土地の工作物の敷地が借地である場合は、その土地の使用承諾書
(3) 関係図面
(4) 評価調書
(5) 契約書案
(6) 契約の方法が一般競争入札によろうとするときは公告案
(7) その他参考となるべき書類
(交換)
第67条 固定資産を交換しようとするときは、主管課長は、次の各号に掲げる事項を記載した文書によって市長の決裁を受けなければならない。
(1) 取得しようとする固定資産及び提出しようとする固定資産の名称、種類及び明細
(2) 相手方の住所及び氏名
(3) 交換しようとする事由
(4) 交換差金があるときは、その額並びに納付又は支払いの方法及び時期
(5) 交換の期日
(6) その他参考となるべき事項
2 前項の文書には、次の書類を添付しなければならない。ただし、財産の性質により添付書類の一部を省略することができる。
(1) 交換により取得しようとする財産の登記事項証明書又は登録を証する書面
(2) 関係図面
(3) 評価調書
(4) 契約書案
(5) その他参考となるべき書類
(無償譲り受け)
第68条 固定資産を無償で譲り受けようとするときは、主管課長は、次の各号に掲げる事項を記載した文書によって市長の決裁を受けなければならない。
(1) 譲り受けようとする固定資産の名称及び種類
(2) 譲り受けようとする事由
(3) 譲り受けようとする固定資産の評価額
(4) その他必要と認められる事項
2 前項の文書には、譲り受けようとする固定資産の図面その他内容を明らかにするための書類及び相手方の承諾書又は申請書を添えなければならない。
(工事の施行)
第69条 建設改良工事を施行しようとする場合は、主管課長は、次の各号に掲げる事項を記載した文書によって管理者の決裁を受けなければならない。
(1) 建設改良工事によって取得しようとする固定資産の名称及び種類
(2) 工事を必要とする事由
(3) 工事の始期及び終期
(4) 予定価額
(5) 当該建設改良工事に係る予算科目及び予算額
(6) その他必要と認められる事項
2 前項の文書には、設計書その他当該建設改良工事の内容を明らかにするための書類を添えなければならない。
(取得の報告)
第70条 主管課長は、固定資産を取得した場合は、遅滞なく市長に報告するとともに振替伝票を発行しなければならない。
2 前項の場合においては、業務課長は、法令の定めるところに従って遅滞なく登記又は登録の手続きをとらなければならない。
(建設改良工事の精算)
第71条 建設改良工事が完成した場合は、主管課長は速やかに工事費の精算を行わなければならない。
2 前項の場合においては、業務課長は適正な基準に従って間接費を配賦し、工事費にあわせて固定資産に振り替えなければならない。
(建設仮勘定)
第72条 建設改良工事でその工期が一事業年度を超えるものは、建設仮勘定を設けて経理するものとする。
2 前項の建設改良工事が完成した場合は、業務課長は、建設仮勘定の清算を行い振替伝票を発行して固定資産の当該科目に振り替えなければならない。
(整理勘定)
第73条 地方公営企業法施行規則(昭和27年総理府令第73号。以下「規則」という。)別記第1号予算様式第4条に定める資本的収入、支出については、前条の規定にかかわらず整理勘定を設けて経理するものとする。
2 前項の整理勘定は、年度経過後直ちにそれぞれの当該資産科目に振り替えなければならない。
第3節 管理及び処分
(管理)
第74条 主管課長は、その管理に属する固定資産が常に最良の状態においてその使用に供されるよう留意し、固定資産の得喪及び現況等を明らかにした固定資産台帳を整備し、少なくとも年1回固定資産の実態を照合し、その一致を確認するよう適正なる管理をしなければならない。
(事故報告)
第75条 主管課長は、天災その他の事由により水道事業等の固定資産が滅失し、亡失し、又は損傷を受けた場合は、遅滞なく市長にその旨を報告しなければならない。
(資本的支出)
第76条 業務課長は、固定資産について支出した金額で次の各号の一に該当するものは、これを資本的支出として取扱わなければならない。
(1) 当該支出金額のうち、その支出により当該固定資産の取得の時において、これについて通常の管理又は修理をなす場合に予測される当該固定資産の使用可能期間を延長せしめる部分に対応する金額
(2) 当該支出金額のうち、その支出により当該固定資産の取得の時において、これについて通常の管理又は修理をなす場合に予測されるその支出をなした時における当該固定資産の価額を増加せしめる部分に対応する金額
(売却等)
第77条 主管課長は、固定資産を売却し、撤去し、又は廃棄しようとする場合は、次の各号に掲げる事項を記載した文書によって市長の決裁を受けなければならない。
(1) 売却し、撤去し、又は廃棄しようとする固定資産の名称及び種類
(2) 売却し、撤去し、又は廃棄しようとする固定資産の所在地
(3) 売却し、撤去し、又は廃棄しようとする事由
(4) 予定価額
(5) 契約の方法
(6) その他必要と認められる事項
2 固定資産の廃棄は、当該固定資産が著しく損傷を受けていることその他の理由により、買受人がない場合又は売却価額が売却に要する費用の額に達しない場合に限るものとする。
2 前項の規定は、固定資産を撤去した場合において発生した物品について準用する。
(売却等に関する報告)
第79条 業務課長は、固定資産を売却し、撤去し、廃棄し、又は用途を廃止した場合は、遅滞なく当該売却等に関する報告書を作成して市長に報告しなければならない。
第4節 減価償却
(減価償却の方法)
第80条 固定資産の減価償却は、次条の規定によるものを除くほか定額法によって取得の翌年度から行う。
(取替法による資産)
第81条 有形固定資産のうち量水器は、取替資産として経理するものとする。
(減価償却の特例)
第82条 有形固定資産について、帳簿原価の100分の5に相当する金額に達した後において、規則第15条第3項の規定により帳簿価額が1円に達するまで減価償却を行おうとする場合は、業務課長はあらかじめその旨及びその年数について市長の決裁を受けなければならない。
第6章の2 引当金
(引当金の計上)
第82条の2 将来の特定の費用又は損失(規則第22条に規定するものに限る。)の金額については、次に掲げる引当金として予定貸借対照表等(同条に規定する予定貸借対照表等をいう。)に計上し、当該事業年度の負担に帰すべき引当額を費用に計上するものとする。
(1) 賞与引当金
(2) 法定福利費引当金
(3) 修繕引当金
(4) 特別修繕引当金
(5) 貸倒引当金
第7章 決算
(決算の作成)
第83条 水道事業等の決算の調製に関する事務は、業務課長が行う。
(決算整理)
第84条 業務課長は、毎事業年度経過後速やかに振替伝票により、次の各号に掲げる事項について決算整理を行わなければならない。
(1) 実地たな卸に基づくたな卸資産の修正
(2) 固定資産の減価償却
(3) 繰延収益の償却
(4) 資産の評価
(5) 第82条の2各号に掲げる引当金の計上
(6) 未払費用等の経過勘定に関する整理
(7) 整理勘定に関する整理
(帳票の締切)
第85条 業務課長は、前条の規定により決算整理を行った後各帳票の勘定の締切を行うものとする。
(決算報告書等の提出)
第86条 業務課長は、毎事業年度5月10日までに次の各号に掲げる書類を作成して市長の決裁を受けなければならない。この場合において、キャッシュ・フロー計算書の作成は、予定キャッシュ・フロー計算書と同じ方法によるものとする。
(1) 決算報告書
(2) 損益計算書
(3) 貸借対照表
(4) 剰余金計算書又は欠損金計算書
(5) 剰余金処分計算書又は欠損金処理計算書
(6) 事業報告書
(7) キャッシュ・フロー計算書
(8) 収益費用明細書
(9) 固定資産明細書
(10) 企業債明細書
(11) 継続費精算報告書
(12) 基金運用状況調書
2 業務課長は、毎事業年度5月15日までに前項各号に掲げる書類及び証書類を市長に提出するものとする。
第8章 予算
(予算原案作成方針)
第87条 業務課長は、2月10日までに翌年度の予算原案作成方針について市長の決裁を受けなければならない。
(予算原案等の市長への送付)
第88条 業務課長は、予算原案及び予算に関する説明書並びに参考資料を2月15日までに市長に送付するものとする。この場合において、予算に関する説明書のうち予定キャッシュ・フロー計算書の作成は、間接法によるものとする。
(予算の執行)
第89条 業務課長は、企業の適切な経営活動の調整を図り、事業の合理的かつ能率的運営に資するため議決を経た予算に基づいてその実行計画(以下「執行計画」という。)を作成し、市長の決裁を受けて予算執行の統制を図るものとする。
2 前項の執行計画は目節に区分するものとし、勘定科目表の目節及び別に定める区分によるものとする。
3 業務課長は、毎月末日をもって月次執行実績表を作成し、翌月5日までに市長に報告しなければならない。
4 主管課長は、第1項に定める目節の変更並びに金額を変更して執行しようとする場合には、それぞれ当該変更の理由等を記載した文書によって市長の決裁を受けなければならない。
(流用及び予備費使用の手続き)
第90条 業務課長は、予算の定めるところにより流用しようとする場合には、その科目の名称及び金額、流用しようとする理由等を記載した文書によって市長の決裁を受けなければならない。
2 前項の規定は、予備費を使用しようとする場合に準用する。
(予算超過の支出)
第91条 業務課長は、法第24条第3項の規定に基づき業務量の増加により、業務のため直接必要な経費に不足を生じた場合において、増加する収入に相当する金額を当該企業のため直接必要な金額に使用しようとするときは、使用しようとする経費の名称及び金額、使用しようとする事由等を記載した文書によって、市長の決裁を受けなければならない。この場合において業務課長は、その旨を文書によって市長に報告するものとする。
2 業務課長は、現金支出を伴わない経費について、予算に定める金額を超えて支出するときは、前項の規定に準じて市長の決裁を受けなければならない。
(予算の繰越)
第92条 業務課長は、予算に定めた建設又は改良に要する経費のうち、年度内に支払義務が生じなかったものについて翌年度に繰越して使用する場合においては、繰越計算書を作成して4月10日までに市長の決裁を受けなければならない。この場合において業務課長は、当該繰越計算書を4月15日までに市長に提出するものとする。
2 前項の規定は、支出予算の金額のうち年度内に支出の原因となる契約その他の行為をし、避け難い事故のため年度内に支払義務が生じなかったものについて翌年度に繰越して使用する必要がある場合及び継続費について、翌年度に逓次繰越して使用する場合に準用する。
第9章 契約
(競争入札参加者の資格)
第93条 工事又は製造の請負、物件の買入れ等の一般競争入札又は指名競争入札(以下これを「競争入札」という。)に参加しようとする者は、地方自治法施行令(昭和22年政令第16号。以下「自治令」という。)第167条の4に規定されるもののほか、次の各号に掲げる資格要件を備えていなければならない。
(1) 引続き2年以上その営業に従事していること。
(2) 直接国税を納付していること。
(3) 建設業法(昭和24年法律第100号)の適用を受ける建設工事にあっては、同法の許可を受け建設業を営んでいること。
2 市長は、必要があるときは、競争入札参加者に対し経営の規模及び状況について建設業法第11条第3項の規定に定める書類の写しの提出を求め、前項各号以外に必要な資格要件を定めることができる。
3 営業を承継した場合において、次の各号の一に該当するときは、前営業者の営業に従事した期間及び国税の納付については、承継人が従事し又は納付したものとみなす。
(1) 相続したとき。
(2) 個人営業者が会社を設立し、営業を譲渡し、その会社の代表社員に就任し、現にその任にあたるとき。
(3) 会社がその組織を変更し、他の種類の会社となったとき。
(4) 会社が解散し、会社の代表社員がその営業を譲り受け個人営業者となったとき。
(5) その他市長が適当と認めるとき。
(指定業者の申請手続き)
第94条 指名競争入札に参加しようとする者及び随意契約の方法により契約の締結を希望する者は、毎事業年度開始1月以前に指定業者の申請書に次の各号に掲げる書類を添付して市長に提出し、承認を受けなければならない。
(1) 当該営業について、行政庁の許可、認可等を必要とするときは、当該許可、認可等を得たことを証する書類
(2) 法人の登記事項証明書
(3) 営業所一覧表
(4) 納税証明書
(5) 主要取引金融機関調書
(6) 使用印鑑証明書
(7) 印鑑証明書
(8) 代表者身元証明書
(9) 経営事項審査申請書(前条第2項の書類)の写
2 市長は、前項の規定にかかわらず特に必要があるときは、臨時に指定業者の申請書を受理し承認することができる。
(公告)
第95条 市長は、自治令第167条の6に規定する公告をしようとする場合は、入札期日の10日前までに掲示その他の方法により行わなければならない。ただし、急を要する場合においては、入札期日の5日前までに短縮することができる。
(公告する事項)
第96条 前条の規定による公告は、次に掲げる事項についてするものとする。
(1) 入札に付する事項
(2) 入札に参加する者に必要な資格に関する事項
(3) 契約条項を示す場所
(4) 入札の場所及び日時
(5) 入札保証金に関する事項
(6) 前各号のほか必要と認める事項
(入札保証金)
第97条 地方公営企業法施行令(昭和27年政令第403号。以下「令」という。)第21条の14に規定する管理規程で定める競争入札によることとした場合の入札保証金の率は、その入札に加わろうとする者の見積金額の100分の5以上とする。ただし、指名競争入札に付するとき、又は指名競争入札若しくは随意契約の方法により契約する場合には、保証金を減免することができる。
2 入札保証金は、入札の終了後直ちに還付する。ただし、落札者の入札保証金は、契約保証金の全部又は一部に充当するものとする。
3 入札保証金に代用させる場合の担保は、次のとおりとする。
(1) 国債又は地方債の証券
(2) 政府の保証のある債券
(3) 銀行、農林中央金庫及び店工組合中央金庫の発行する債券
(4) 銀行が振出し又は支払保証をした小切手
(5) 銀行が引受け又は保証若しくは裏書をした手形
(6) 銀行に対する定期預金債権
5 第3項第6号に掲げる定期預金債権を徴するときは、当該債券に質権を設定させ、当該債券に係る証書及び当該債券に係る債務者である銀行の承諾を証する確定日付のある書面を提出させるものとする。
(入札保証金の納付の特例)
第98条 市長は、次に掲げる場合においては、入札保証金の全部又は一部を納付させることができる。
(1) 一般競争入札に参加しようとする者が、保険会社との間に市を被保険者とする入札保険保証契約を締結したとき。
(2) 一般競争入札に付する場合において、第93条に規定する資格を有する者で過去2年の間に国(公団を含む。)又は地方公共団体と種類及び規模をほぼ同じくする契約を2回以上にわたって締結し、かつ、これらをすべて誠実に履行したものについて、その者が契約を締結しないこととなるおそれがないと認められるとき。
2 前項第1号の規定により入札保証保険契約を締結したことにより、入札保証金を納付しないときは当該入札保証保険契約に係る保険証券を市長に提出しなければならない。
(予定価格の作成)
第99条 市長は、一般競争入札に付する場合には、その事項の価格を当該事項に関する図面、仕様書、設計書等によって予定価格書を作成し、封書にして開札の際これを開札場所におくものとする。
(予定価格の決定方法)
第100条 予定価格は、一般競争入札に付する事項の価格の総額について定めるものとする。ただし、一定期間継続してする製造、修理、加工、売買、供給、使用等の契約の場合においては、単価についてその予定価格を定めることができる。
2 予定価格は、契約の目的となる物件又は役務について、取引の実例価格、需給の状況、履行の難易、数量の多寡、履行の期間の長短等を考慮して適正に定めるものとする。
(最低価格の入札者を落札者としない場合)
第101条 市長は、自治令第167条の10第1項により一般競争入札において最低価格の入札者以外の者を落札者としたときは、その経過を明らかにした経過調書を作成し、当該入札に係る入札書その他の関係書類とともに保存するものとする。
(再度公告入札の公告期間)
第102条 市長は、入札者若しくは落札者がない場合又は落札者が契約を結ばない場合においてさらに入札に付そうとするときは、第95条の公告の期間を5日までに短縮することができる。
(見積書の徴収)
第103条 市長は、随意契約によろうとするときは、2人以上の者から見積書を徴するものとする。ただし、郵便切手、郵便葉書、収入印紙その他見積書を徴することが適当でないものについてはこの限りでない。
(契約書の作成等)
第104条 市長は、一般競争入札若しくは指名競争入札により落札者を決定したとき、又は随意契約の相手方を決定したときは、当該契約の締結につき契約書を作成するものとする。
2 契約書には、次に掲げる事項を記載しなければならない。ただし、契約の性質又は目的により該当のない事項については、この限りでない。
(1) 契約の当事者
(2) 契約の目的
(3) 契約金額
(4) 契約の履行の方法、期限又は期間及び場所
(5) 契約保証金
(6) 契約金の支払いの時期及び方法
(7) 監督及び検査
(8) 履行の遅滞その他債務の不履行の場合における遅延利息、違約金その他の損害金
(9) 危険負担
(10) かし担保責任
(11) 契約に関する紛争の解決方法
(12) その他必要な事項
(契約書の作成を省略することができる場合)
第105条 市長は、次の各号の一に該当する場合は、契約書の作成を省略することができる。
(1) 契約の内容が軽易で、かつ、その履行の確保が容易と認められる契約でその契約金額が300,000円を超えないとき。
(2) 物品を売り払う場合において買受人が直ちに代金を納付して、その物品を引き取るとき。
2 市長は、前項第1号の規定により契約書の作成を省略する場合においては、特に軽微な契約を除き、契約の適正な履行を確保するため請書その他これに準ずる書面を徴するものとする。
(契約保証金)
第106条 令第21条の14に規定する管理規程で定める契約保証金の率は、一般競争入札に付した場合においては、契約金額の100分の10以上指名競争入札に付し、又は随意契約においては、契約金額の100分の1以上とする。
2 契約保証金は、契約の相手方が契約を履行した後直ちに還付する。
3 契約の変更により契約金額に減少があった場合において契約の相手方から要求があったときは、当該減少額に相当する割合の契約保証金を還付することができる。
(契約保証金の納付の特例)
第107条 市長は、次に掲げる場合においては、契約保証金の全部又は一部を納付させないことができる。
(1) 契約の相手方が保険会社との間に市を被保険者とする履行保証保険契約を締結したとき。
(2) 一般競争入札及び指名競争入札に付する場合において、第93条に規定する資格を有する者で、その者が過去2ケ年の間に国(公団を含む。)又は地方公共団体と種類及び規模をほぼ同じくする契約を2回以上にわたって締結しこれらをすべて誠実に履行し、かつ、契約を履行しないこととなるおそれがないと認められたとき。
(3) 法令に基づき延納が認められる場合において確実な担保が提供されたとき。
(4) 物品を売り払う契約を締結する場合において売払代金が直ちに納付されるとき。
(5) 随意契約を締結する場合において、契約金額が100万円未満であり、かつ、契約の相手方が契約を履行しないこととなるおそれがないと認められるとき。
(監督職員の一般的職務)
第108条 地方自治法(昭和22年法律第67号。以下「自治法」という。)第234条の2第1項の規定により監督に当たる職員(以下「監督職員」という。)は、必要があるときは、工事又は製造その他の請負契約に係る仕様書及び設計書に基づき、当該契約の履行に必要な細部設計図、原寸図等を作成し、又は契約の相手方が作成したこれらの書類を審査して承認をしなければならない。
2 監督職員は、必要があるときは、請負契約の履行について立会い、工程の管理、履行途中における工事製造等に使用する材料の試験若しくは検査等の方法により監督し、契約の相手方に必要な指示をしなければならない。
3 監督職員は、監督の実施に当たっては契約の相手方の業務を不当に妨げることのないようにするとともに、監督において特に知ることができたその者の業務上の秘密に属する事項は、これを他に漏らしてはならない。
(検査職員の一般的職務)
第109条 自治法第234条の2第1項の規定により検査に当たる職員(以下「検査職員」という。)は、工事若しくは製造その他についての請負契約又は物件の買入れその他の契約については、その受ける給付の完了の確認をするため、契約書、仕様書及び設計書その他の関係書類に基づき、かつ、必要に応じ当該契約に係る監督職員の立会いを求め当該給付の内容について検査を行わなければならない。
2 前項の規定は、給付の完了前に代価の一部を支払う必要がある場合において行う工事若しくは製造の既済部分又は物件の既済部分の確認を行うための検査にこれを準用する。
(監督の職務と検査の職務の兼職禁止)
第110条 検査職員の職務は、特別の必要がある場合を除き監督職員の職務と兼ねることができない。
(監督又は検査を委託して行った場合の確認)
第111条 市長は、自治令第167条の15第4項の規定により、市の職員以外の者に委託して監督又は検査を行わせた場合においては、当該監督又は検査の結果を記載した書面を提出させなければならない。
(部分払いの限度額)
第112条 契約により工事若しくは製造その他についての請負契約に係る既済部分又は物件の買入契約に係る既納部分に対し、その完済前又は完済前に代価の一部を支払う必要がある場合における当該支払金額は、工事又は製造その他についての請負契約にあっては、その既済部分に対する代価の10分の9、物件の買入れ契約にあっては、その既納部分に対する代価を超えることができない。
第10章 雑則
(計理状況の報告)
第113条 業務課長は、毎月末日をもって月次試算表及び資金予算表を作成し、市長の決裁を受けなければならない。この場合において業務課長は、当該月次試算表及び資金予算表を翌月20日までに市長に提出するものとする。
(1) 調定・収入伝票 様式第1号
(2) 収入伝票 様式第2号
(3) 負担行為・支出伝票 様式第3号
(4) 支出伝票 様式第4号
(5) 振替伝票 様式第5号
(6) 予算異動票 様式第6号
(7) 総勘定元帳 様式第7号
(8) 勘定科目月計表 様式第8号
(9) 執行計画書 様式第9号
(10) 月次執行実績書 様式第10号
(11) 固定資産台帳 様式第11号
(12) 公債台帳 様式第12号
(13) 試算表 様式第13号
(14) 資金予算表 様式第14号
(15) 納品書兼請求領収書 様式第15号
(16) 水道料金・下水道使用料納入通知書兼領収書 様式第16号
(17) 工業用水道料金納入通知書兼領収書 様式第17号
(18) 督促状 様式第18号
(19) 水道料金領収書(口座振替済) 様式第19号
附則
この規程は、公布の日から施行する。
附則(昭和63年水道部規程第1号)
この規程は、公布の日から施行する。
附則(平成7年水道部規程第1号)
この規程は、平成7年4月1日から施行する。
附則(平成11年水道部規程第1号)
この規程は、平成11年4月1日から施行する。
附則(平成12年水道部規程第1号)
この規程は、平成12年4月1日から施行する。
附則(平成17年水道部規程第2号)
この規程は、平成17年3月7日から施行する。
附則(平成21年水道部規程第19号)
この規程は、平成21年10月1日から施行する。
附則(平成21年水道部規程第24号)
この規程は、平成21年11月1日から施行する。
附則(平成22年水道部規程第3号)
この規程は、平成22年7月1日から施行する。
附則(平成23年水道部規程第5号)
この規程は、平成23年4月8日から施行する。
附則(平成26年水道部規程第1号)
(施行期日)
1 この規程は、平成26年4月1日から施行し、この規程による改正後の北茨城市水道部会計規程(次項において「新規程」という。)の規定は、平成26年度の事業年度から適用する。
(準備行為)
2 平成26年度の予算編成に係る手続その他の行為は、この規程の施行前においても、新規程の規定の例により行うことができる。