公開日 2023年11月20日
インフルエンザ流行状況
インフルエンザは例年12月から3月にかけて流行しますが、昨年から今年にかけては、散発的にインフルエンザが発生しており、県内では令和5年9月28日に「インフルエンザ注意報」が発令されました。市内の保育園や学校においても、インフルエンザの集団発生や学級閉鎖報告が増えています。
【茨城県の状況】
・インフルエンザ流行情報(2023ー2024シーズン)(外部リンク)
インフルエンザとは
インフルエンザは、普通の風邪とは違い、突然現れる高熱、頭痛、関節痛、筋肉痛などの全身症状が強いのが特徴で、とくに高齢者や持病のある人がインフルエンザにかかると重症化しやくすく、十分に注意する必要があります。また、子供がかかると、まれですが急性脳症を起こすこともあり、流行期には対策が欠かせません。
症状 | 高熱、関節痛、倦怠感、頭痛などの全身症状に加え、喉の痛み、鼻水、咳などの局所症状 |
症状の現れ方 | 急激 |
流行の時期 | 通常は12〜3月(1〜2月がピーク)※5月まで続くことも |
潜伏期間 | 約1〜4日(多くの場合は2日) |
感染経路 | 接触感染、飛沫感染 |
特に注意が必要な人 | 高齢者、持病のある人、幼児、喫煙者、肥満の人、妊娠中の人 など |
インフルエンザを予防するには
1.手洗い
手洗いは手指などに付着したインフルエンザウイルスを除去するために、有効な方法です。
【手洗いのポイント】帰宅時、調理の前後、トイレの後、食事前などに、流水と石鹸によるこまめな手洗いを習慣にしましょう。また、洗っていない手で目や鼻、口などを触らないようにしましょう。
2.適度な湿度の保持と換気
空気が乾燥すると、喉の粘膜の防御機能が低下し、インフルエンザにかかりやすくなります。とくに乾燥しやすい室内では、加湿器などを使って、適切な湿度(50%〜60%)を保つことも効果的です。
換気が悪い密閉空間では、感染リスクが高まります。定期的な換気を心がけましょう。換気の際は、空気の出入り口を2ヶ所作り、空気の流れを作るのがポイントです。
3.健康管理
健康状態がよければ、感染を防いだり、症状を軽く済ませたりすることができます。十分な睡眠とバランスの取れた栄養摂取を心がけましょう。運動習慣やストレスをためないことも大切です。体調が悪いときは大事をとって仕事や学校などは休み、外出を控えましょう。
4.人混みや繁華街への外出を控える
インフルエンザが流行してきたら、できるだけ人混みや繁華街への外出を控えましょう。とくに、高齢者や持病がある人は、注意が必要です。やむを得ず外出するときは、人混みに入る時間を極力短時間にして、マスクを着用しましょう。
5.流行前の予防接種
インフルエンザワクチンは、インフルエンザに感染した場合の重症化を予防することが期待できます。接種してから抗体ができるまで2〜4週間かかることがありますので、流行前に早めの接種をおすすめします。なお、接種回数は、13歳以上は原則1回、13歳未満は2回となります。
北茨城市 高齢者・小児等のインフルエンザ予防接種費用一部助成のお知らせ(外部リンク)
インフルエンザにかかったら
(1)早めに医療機関へ受診
急激な発熱、全身の倦怠感などのインフルエンザが疑われる症状が出た場合は、電話連絡のうえ、早めに医療機関を受診しましょう。(※発熱後12時間未満の場合、検査の結果が陽性にならないことがあります。検査は発熱後12時間以上経過してから受けることをおすすめします。)
◎以下の症状があったら電話連絡のうえ、すぐに医療機関を受診しましょう ・けいれんがみられる ・呼びかけに応じない、ぐったりしている ・呼吸困難、息切れがある ・顔色が悪い(青白い、土気色など) ・胸の痛みが続いている ・嘔吐や下痢がつづいている ・症状が長引いて悪化してきた ・水分がとれない、半日以上尿が出ていない |
(2)安静にする
睡眠を十分にとるなど、安静にしましょう。
(3)水分を十分にとる
高熱による脱水症状を予防するため、こまめに水分を取りましょう。お茶やスープなど飲みたいもので結構です。
他の人へうつさないために
熱が下がってもインフルエンザウイルスは体内に残っています。周囲の人への感染を防ぐために、数日は学校や職場などに行かないようにし、自宅療養しましょう。また、家族(とくにハイリスク者)への感染を避けるため、できるだけ家族と別の部屋で療養し、感染者のお世話は、できるだけ限られた人(できれば1人)に決めておきましょう。
(参考)学校保健安全法の出席停止期間:発症した後5日を経過し、かつ解熱した後2日を経過するまで
咳エチケット
咳やくしゃみが出るとき、ティッシュペーパーなどで口と鼻を覆って、他の人から1メートル以上離れるのがマナーです。ティッシュペーパーはすぐに処分して、流水と石鹸でよく手を洗いましょう。咳やくしゃみが連続して出る場合は、マスクをつけるようにしましょう。
マスクの着用
くしゃみや咳が出ている間は不織布マスクを着用し、使用後のマスクは放置せず、ゴミ箱に捨てましょう。