公開日 2023年04月25日
予防接種を受けましょう
予防接種とは感染症の原因となるウイルスや細菌、または菌が作り出す毒素の力を弱めて予防接種液(ワクチン)をつくり、これを体に接種して、その病気に対する抵抗力(免疫)をつくることです。赤ちゃんが生まれてくる時にお母さんから受け取った免疫(病気に対する抵抗力)は、生後数か月で自然に失われてしまいます。予防接種は、赤ちゃん自身が免疫を作る手助けをしてくれます。子どもたちを感染症から守るため、接種漏れがないよう、計画的に予防接種を受けましょう。
予防接種に行く前のチェック
- 「予防接種と子どもの健康」の冊子をよく読んで必要性等についてよく理解してから受けてください。
- お子さんの体調はよいですか。
- 今日受ける予防接種について、必要性、効果および副反応など理解していますか。
わからないことがあれば、質問をメモにしておきましょう。 - 母子健康手帳は持ちましたか。
- 予診票の記入はすみましたか。
接種間隔
予防接種の効果および安全性のため次の間隔を守って接種することが必要です。接種間隔の起算日は、接種した日の翌日となります。
- 注射生ワクチン(麻しん風しん混合(MR)、BCG、水痘(水ぼうそう)、おたふくかぜ)の後に注射生ワクチンを接種する場合は、27日以上間隔をあけます。
- 同じワクチンを接種する場合は、接種するワクチンに定められた接種間隔をあけます。
- 上記以外の場合は、接種間隔の制限はありません。
予防接種の対象年齢(月齢)の数え方
対象年齢の「~歳(か月)に至るまで・未満」とは、~歳(か月)になる前日までになります。
対象年齢、接種回数、接種間隔を外れると自己負担(有料)になりますので、ご注意ください。
定期予防接種(予防接種法に基づく)
定期の予防接種とは、予防接種法で対象疾患及び接種対象年齢が定められている予防接種のことです。
接種費用は市負担です。自己負担金はありません。
予防接種に該当するお子さんには、個別に通知をお送りします。(補足)一部の予防接種で通知を送付していないものもあります。詳しくは、健康づくり支援課へお問い合わせください。
予防接種を実施する際は、必ず医療機関に予約をしてから受診するようにしてください。
予防接種協力医療機関
(1)北茨城市内の予防接種協力医療機関
「令和5年度北茨城市健康カレンダー」(27ページから28ページ)に掲載されています。
(2)茨城県内の広域予防接種協力医療機関
茨城県内の広域予防接種協力医療機関については、茨城県医師会のホームページをご覧ください。
(1)(2)で掲載されている医療機関で定期の予防接種を受ける場合は、北茨城市が交付する予防接種予診票が必要になります。
予防接種予診票は、生後2カ月頃及び接種が必要な時期に郵送いたします。転入者の方へは転入手続き時、窓口にて案内しております。
予防接種予診票は、紛失のないよう大切に保管してください。
お手元にない場合は発行いたしますので、母子健康手帳を持参のうえ、市役所健康づくり支援課へお越しください。
ロタウイルス
ロタウイルスワクチンには、1価ロタリックスと5価ロタテックの2種類あります。どちらのワクチンも、ロタウイルス感染症に対して同様の効果があります。
ワクチンの種類 | 対象年齢 |
接種回数 |
接種間隔 |
---|---|---|---|
1価 ロタリックス |
生後6週0日から24週0日まで | 2回 |
1回目接種後、27日以上あけて2回目を経口接種(生後24週0日までに完了) |
5価 ロタテック |
生後6週0日から32週0日まで | 3回 |
1回目接種後、27日以上あけて2回目を経口接種 2回目接種後、27日以上あけて3回目を経口接種(生後32週0日までに完了) |
- 腸重積の発症を高める可能性のある未治療の先天性消化管障害(メッケル憩室等)や腸重積症の既往のある乳児、重症複合型免疫不全症(SCID)を有する乳児は、接種を受けることができません。
- いずれのワクチンも1回目を生後2か月から14週6日目までに接種することが推奨されています。生後15週以降に初回接種を行う場合、腸重積の発症リスクが高くなるためお勧めしません。
- この予防接種は、原則同じワクチンで接種する必要があります。
詳しくは「ロタウイルス(厚生労働省ホームページ)」をご参照ください。
B型肝炎
対象年齢 | 1歳に至るまでのお子さん |
---|---|
標準的な接種時期 | 生後2か月から9か月に至るまでの期間 |
接種回数 | 3回 |
接種間隔 | 1回目の接種から27日(4週)以上の間隔をおいて2回目を接種。1回目の接種から139日(20週)以上の間隔をおいて3回目の接種。 |
その他 | 母子感染予防のために抗HBs人免疫グロブリンと併用してB型肝炎の予防接種を受ける場合は健康保険が適用されるため、定期接種の対象外となります。 |
詳しくは「B型肝炎ワクチンに関するQ&A(厚生労働省ホームページ)」をご参照ください。
ヒブ
接種開始年齢によって接種回数が異なります。
生後2か月から7か月に至るまで | 生後7か月から1歳に至るまで | 1歳から5歳に至るまで |
---|---|---|
4回接種 | 3回接種 | 1回接種 |
1回目から27日(医師が認めた場合は20日)、標準的には56日までの間隔をおいて2回目接種。2回目から27日(医師が認めた場合は20日)以上、標準的には56日までの間隔をおいて3回目接種。3回目から7か月以上、標準的には13か月までの間隔をおいて追加(4回目)接種。 | 1回目から27日(医師が認めた場合は20日)以上、標準的には56日までの間隔をおいて2回目接種。2回目から7月以上、標準的には13か月までの間隔をおいて追加(3回目)接種。 | 1歳から5歳に至るまでの間に1回接種。 |
※初回2回目及び3回目の接種は、1歳に至るまでに接種し、それを超えた場合は接種しないこと。この場合も追加接種は可能ですが、初回接種の最後の接種終了後27日(医師が認めた場合は20日)以上あけて1回接種。 | ※初回2回目の接種は1歳に至るまでに接種し、それを超えた場合は接種しないこと。この場合、追加接種は可能ですが、初回接種の最後の接種終了後27日(医師が認めた場合は20日)以上あけて1回接種。 |
小児用肺炎球菌
接種開始年齢によって接種回数が異なります。
生後2か月から7か月に至るまで | 生後7か月から1歳に至るまで | 1歳から2歳に至るまで | 2歳から5歳に至るまで |
---|---|---|---|
4回接種 | 3回接種 | 2回接種 | 1回接種 |
1回目から27日以上あけて(標準的には1歳に至るまで)2回目接種。2回目から27日以上あけて(標準的には1歳に至るまで)3回目接種。3回目から60日以上あけて1歳以降(標準的には1歳から1歳3か月までの間)に追加(4回目)接種。 | 1回目から27日以上あけて(標準的には1歳に至るまで)2回目接種。2回目から60日以上あけて1歳以降に追加(3回目)接種。 | 1回目から60日以上あけて追加(2回目)接種。 | 2歳から5歳に至るまでの間に1回接種。 |
※初回2回目3回目の接種は2歳に至るまでに接種し、それを超えた場合は行えません(追加接種は可能)。また、2回目が1歳を超えた場合は3回目は接種しないこと。(追加接種は可能) | ※初回2回目の接種は2歳に至るまでに接種し、それを超えた場合は行えません。(追加接種は可能) |
BCG
対象年齢 | 1歳に至るまで |
---|---|
接種回数など | 1回接種 |
四種混合(百日せきジフテリア破傷風不活化ポリオ混合ワクチン)
対象年齢 | 生後3か月~7歳6か月に至るまで |
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接種回数など | 初回接種:20日以上、標準的には56日までの間隔をおいて3回接種(標準的な接種年齢は3か月~1歳に至るまで) |
追加接種:初回接種終了後6か月以上、標準的には1年から1年6か月の間隔をおいて1回接種 |
詳しくは「ポリオとポリオワクチンの基礎知識(厚生労働省ホームページ)」をご参照ください。
二種混合(ジフテリア・破傷風)
対象年齢 | 11歳~13歳未満 |
---|---|
接種回数など | 1回接種 |
麻しん風しん混合(MR)
対象年齢 | 1期:1歳~2歳に至るまで 2期:5歳~7歳未満で小学校就学前の1年間(平成29年4月2日~平成30年4月1日生まれ) |
---|---|
接種回数など | 全2回接種 1期で1回と2期で1回の合計2回の接種が必要です。 |
注意事項 | 第2期の対象のお子さんは令和6年3月31日まで公費で接種できます。これ以降は任意接種(自費)となります。 |
詳しくは「麻しんについて(厚生労働省ホームページ)」をご参照ください。
水痘(水ぼうそう)
対象年齢 | 1歳から3歳に至るまで |
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接種回数など | 3か月以上の間隔をおいて全2回接種 |
標準的な接種間隔 | 1回目:1歳から1歳3か月に至るまで/2回目:1回目から6か月から1年に至るまで |
日本脳炎
対象年齢 | 1期:6か月~7歳6か月に至るまで(標準的な接種年齢は3歳です。3歳からの接種をおすすめしています) 2期:9歳~13歳未満 |
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接種回数など | 全4回接種 1期初回:6日以上、標準的には28日までの間隔で2回接種 1期追加:初回接種(2回目)終了後、6か月以上、標準的にはおおむね1年後に1回接種 2期:1回接種(ただし、1期3回分の接種が終了していない場合は、不足分を追加で接種できます) |
注意事項 | 平成7年4月2日~平成19年4月1日生まれのお子様は、平成17年度~平成21年度にかけて積極的勧奨の差し控えにより、接種を受ける機会を逃した方に対する経過措置として、20歳未満まで接種が可能になりました。接種間隔に関しては、接種医とご相談ください。 ただし、接種日において7歳6か月に至るまでのお子様に関しては、1期及び2期の対象年齢で標準的な接種スケジュールにそって接種を行ってください。 |
日本脳炎の定期接種が受けられる年齢の上限が近づいている方へ
定期接種として受けられる年齢が年齢の上限は以下のとおりです。
・第1期:7歳半未満まで ・第2期:13歳未満まで
・特例対象者(以下の生年月日に該当する方)
平成15年4月2日〜平成19年4月1日生まれで4回接種が終了していない方:20歳未満まで
子宮頸がん予防ワクチン
対象年齢 |
小学6年生から高校1年生相当の女子(標準的な接種年齢は中学校1年生です) ※平成18年4月2日〜平成20年4月1日生まれの方は、上記の接種対象年齢を超えても 令和7年3月末まで公費で接種することができます(キャッチアップ接種)。 |
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接種回数 | 同一ワクチンで3回接種 |
子宮頸がん予防ワクチンの種類と接種回数
ワクチン種類 | 対象年齢 | 回数 | 標準的な接種間隔 |
---|---|---|---|
サーバリックス(2価ワクチン) | 全年齢共通 | 3回 | 1回目から1か月後に2回目、1回目から6か月後に3回目 |
ガーダシル(4価ワクチン) | 全年齢共通 | 3回 | 1回目から2か月後に2回目、1回目から6か月後に3回目 |
シルガード9(9価ワクチン) |
初回接種時の年齢が15歳未満 |
2回 |
1回目から6ヶ月後に2回目 |
初回接種時の年齢が15歳以上 |
3回 | 1回目から2ヶ月後に2回目、1回目から6ヶ月後に3回目 |
救済措置(キャッチアップ接種)について
積極的勧奨が差し控えられていたことにより接種の機会を逃した方への救済措置として、公費(無料)による接種機会を提供しています。(対象者の方には、令和4年7月に、ワクチン接種のご案内や予診票をお送りしています。)
・救済措置の対象者
平成9年4月2日〜平成19年4月1日生まれの女性で、過去に子宮頸がん予防ワクチンを合計3回受けていない方
・実施期間
令和4年4月1日〜令和7年3月31日まで
詳細はこちら 子宮頸がん予防ワクチンの接種について
長期療養等の特別な事情の方へ
定期予防接種の対象者であった期間に長期療養を必要とする疾病にかかったなど特別な事情により、やむを得ず定期予防接種の機会を逸した方について、その機会が確保され、定期予防接種として接種できるようになりました。(予防接種法の改正により、平成25年1月30日から適用)
適用される期間は、特別な事情がなくなった日から2年を経過するまでの間です。(ただし、予防接種の種類により年齢の上限があります。※BCGは4歳未満、四種混合は15歳未満、ヒブは10歳未満、小児用肺炎球菌は6歳未満)
特別な事情とは、下記の理由に該当する方
1.重症複合免疫不全症等免疫の機能に支障を生じさせる重篤な疾病にかかった方
2.白血病等免疫の機能を抑制する治療を必要とする重篤な疾病にかかった方
3.臓器の移植を受けた後、免疫の機能を抑制する治療を受けた方
4.医学的知見に基づき、上記理由に準ずると認められる方
任意予防接種
おたふくかぜ
北茨城市では、おたふくかぜ予防接種の費用の一部を助成しています。おたふくかぜの予防接種は任意接種(法律で定められていない、希望者が接種するもの)になりますので、予防接種の効果や副反応について十分ご理解いただいたうえで、接種するようお願いいたします。
助成対象者:1歳以上2歳未満の児
助成額:4,000円(1人につき1回のみの助成) ※各医療機関の接種料金から4,000円を引いた残りの金額をお支払いください。
接種場所:市内のおたふくかぜ予防接種実施医療機関のみ(令和5年度健康カレンダーをご参照ください。)
※おたふくかぜ予防接種の予診票は個別の通知をしていません。予診票は医療機関にありますの、そちらをご使用ください。