公開日 2022年11月04日
地域おこし協力隊 〜富士ケ丘Favoratory(フジガオカ・ファボラトリー)〜
富士ケ丘から自然や文化など、土地の”FAVORITE(お気に入り)”を見つけて、そこから作品を作り、発信していく"LABORATORY(実験室)”という思いを込めて、地域おこし協力隊や集落支援員とともに地域を盛り上げてくれる人々のチームを「富士ケ丘Favoratory」(フジガオカ・ファボラトリー)と名付けました。地域おこし協力隊通信では、富士ケ丘での取組をはじめとした、芸術によって地域を盛り上げる活動を発信しております。
vol.92 「みんなでお話会」を開催しました
地域おこし協力隊の箕浦 妃沙(みのうら ひさ)さんが10月30日(日)に生涯学習センター分館「期待場」にてイベントを開催しました。
これまで市民夏まつりステージライブでの演劇披露や地域の皆さんと交流を行ってきた箕浦さんですが、自主企画の企画運営は初となります。
今回は市内外から5名の方にお越しいただきました。
皆さん、芸術が好きだったり、地域おこしに興味があったり、箕浦さんの活動に興味があったり・・・ということでお越しいただいております。
まずは演劇作品鑑賞から。芸術に身近に触れられるきっかけとして、今回は映像をお見せすることとしました。
演劇の題材は、実は北茨城市にも縁のある「水戸黄門」。
磯原海岸にある天妃山の名の由来は、水戸黄門が航海の守護神「天妃神」を祀り、「天妃社」を創建したことに由ります。
今回の水戸黄門の演劇作品は箕浦さんの出身大学である、桜美林大学芸術文化学群の学生によるものです。
桜美林大学では、キャンパス近くの福祉施設や「旅公演」と銘打って地方で公演を行うなど、10年以上に渡って公演を行っています。
コメディチックとなったり、恋愛ものになるなど、その年度によって内容が異なるのが特徴とのこと。
コロナ禍前は観劇に来た方と一緒に歌ったりするなど、地域の方が演劇に参加できるような仕組となっていたようです。
続いては参加者の皆さんとコミュニケーションを図ることを目的とした簡単なゲーム。
文章では伝わりにくいと思いますが、自分の名前を言って、誰かの名前を言い、その人がいる場所に向かう。
名前を言われた人は、自分の名前を言って、また違う誰かの名前を言い、その人がいる場所に向かう。
そういったことを繰り返すゲームです。
結構難しいようで、脳トレみたいになっていました。
ちょっとした瞬間が面白いようで、皆さん笑いながらゲームを楽しんでいました。
このゲームは参加者が多いほど面白いようで、30人くらいでやるとかなり盛り上がるようです。
最後は「芸術の木」の製作です。
「芸術の木」とは、お話会に参加した方々と出されるテーマについて考え、そこで出た案を大きな紙に描いた、幹や枝に貼ったもの。
案が出れば出るほど葉っぱが多い立派なものとなります。
今回のテーマはやってみたい芸術や今自身がやっている芸術、身近の人がやっている芸術について、葉っぱに書いていきました。
今の時代、手で書くという機会が減っているからか、漢字の書き方がわからなくなり、皆さんスマホで検索しながら四苦八苦しておりました。
「写真」「藍染」「木工」といった芸術そのものや、「苔」「ヤギ」「畑」など、そのワードを聞いただけでは「芸術」だとピンとこないようなワードも出てきました(これらも立派なアートになってしまうんです)。
「平等」「孤独」「自由」など高尚なテーマも散見しておりました。 芸術って奥が深いですね・・・
「協力隊」というワードも出ていて、箕浦さんにとっては感慨深かったのではないでしょうか?
皆さん芸術が好きだからか、とにかく共感と笑いが止まりません。
「余白」という言葉が葉っぱに書かれていたのですが、余白については結構熱心に語り合ってました。箕浦さんが専門にする演劇も含め、芸術作品の余白は重要らしく、大切にしていると皆さんおっしゃってました。
「芸術は社会の余白」という名言も飛び出してました。
一通り話したあとは皆さんで葉っぱの貼り付け。似ているものは近くに配置したり、「文化」「自立」といった言葉は木の根本に配置するなど、皆さんのこだわりが見られました。
完成して皆さんで記念撮影。
かなり立派な木になったのではないでしょうか。
参加した皆さんからいただいたやりたい芸術、やっている芸術を基に、これから北茨城市の芸術によるまちづくりを盛り上げていくことになりそうです。
今回は箕浦さん初めての企画でしたが、話が盛り上がって予定終了時刻を大幅に超えるなど、皆さんかなり楽しんでいただけたと思います。
また2回目3回目と開催する予定ですので、地域おこし協力隊通信をご覧の皆様も是非ご参加ください。
開催告知は箕浦さんのインスタグラム、ツイッターで行いますので、是非フォローしてくださいね♪
これまでの地域おこし協力隊の活動もぜひご覧ください☆
地域おこし協力隊通信のバックナンバーはこちら↓