公共施設等総合管理計画

公開日 2022年04月21日

 市では、これまで人口増加や市民ニーズに対応するため、様々な公共施設を整備してきました。その多くが、まもなく建築後60年を経過し、一斉に建て替え時期を迎えています。

 そこで、人口減少・少子高齢化が進む中で、公共施設の適切な供給量や配置を実現し、時代に合わせて、必要な施設を今後も維持していくための方策づくりを進めています。

 平成27年度には、公共施設等の現況を把握して、総合的かつ計画的な管理に関する基本的な方針を定める公共施設等総合管理計画を策定しました。

 平成28年度は、公共施設等総合管理計画に基づき、個別の施設について、より具体的に今後の方向性を定める公共施設マネジメント計画を策定しました。

 令和3年度には、国の「公共施設等総合管理計画の策定にあたっての指針」の改訂等を受け、平成27年度に策定した公共施設等総合管理計画について改訂しました。

 その内容についてお知らせします。

北茨城市公共施設マネジメント計画

北茨城市公共施設マネジメント計画(7MB)

北茨城市公共施設マネジメント計画(概要版)(4MB)

 ※ 計画において定めている施設の適正配置に向けた方策は、公共施設評価に基づくものであり、この方策が最終決定ではなく、今後、市民の皆さまのご意見を伺いながら、さらに検討を進めていくものです。

パブリック・コメント(意見募集)の実施について

  現在、策定を進めております「公共施設マネジメント計画」をより良いものにするため、この計画(案)に対する市民の皆様の御意見を募集します。

  募集は締め切りました。⇒提出された意見はありませんでした。

公共施設マネジメント市民ワークショップの開催について

 市民の皆様から日頃の公共施設の使い勝手や管理運営等についてのご意見やアイディアを伺うため、ワークショップを開催しました。

 21人の市民の皆様にご参加をいただき、活発な議論をいただきました。誠にありがとうございました。

 その内容につきましてお知らせします。

1 日時

 平成29年1月21日(土) 午後1時~3時

2 場所

 北茨城市役所402~404会議室

3 参加者

 21人(A班、B班、C班:各7人)

4 当日の流れ

 1 開会あいさつ

 2 北茨城市を取り巻く状況~公共施設の現況について~

 3 北茨城市の公共施設を考えるワークショップ

  (1) ワークショップの進め方についての説明

  (2) A班、B班、C班に分かれてのワークショップ

 4 各班成果発表

 5 閉会あいさつ

5 各班の代表的な意見

 各班の代表的な意見

 

公共施設マネジメントシンポジウム
「北茨城市の公共施設の明日を考える―街を支える公共施設の未来について―」の開催について

 市では、人口減少・少子高齢化が進む中で、時代に合わせて、必要な施設を今後も維持していくための方策を市民の皆様とともに考えていくため、市の公共施設の現状・課題や、全国の公共施設マネジメントの取組みについて理解を深め、今後の公共施設のあり方について学ぶシンポジウムを開催し、87人の市民の皆様にご参加をいただきました。誠にありがとうございました。

 その内容についてお知らせします。

1 日時

 平成28年11月19日(土) 午前10時~12時

2 会場

 消防本部庁舎 3階会議室 

3 プログラム

 1 開会あいさつ・シンポジウム趣旨説明

 2 基調講演「公共施設マネジメントの必要性」

     講演者:李祥準(イ・サンジュン)氏

      <略歴>

       工学博士。2013年日本ファシリティマネジメント大賞功績賞受賞。

       鎌倉市、川崎市、横須賀市、会津若松市、冨岡市、日野市など全国の自治体にて公共施設マネジメントに関するアドバイザーを務める。

 3 報告「北茨城市の公共施設マネジメントの取組み」

      ○「北茨城市公共施設等総合管理計画について」

      ○「北茨城市の今後の取組みについて」

 4 閉会

4 開催報告

基調講演「公共施設マネジメントの必要性」の主な内容

 はじめに、公共施設を人の一生になぞらえ、建てて終わりではなく、その後の維持管理にこそ費用がかかること、人が病気になれば医者にかかるように、施設も傷みが出ればメンテナンスをすることで、人と同じように長生きさせることができるとのお話がありました。

 そして、高度経済成長の時代に、人口のぞうかと市民ニーズの多様化に合わせて、全国の自治体において多くの公共施設が建設され、その多くが間もなく一斉に建て替え時期を迎えますが、人口は減少し、財政状況の好転が見込めない中で、現在保有する施設をそのまま維持していくことは難しいことが説明されました。

 そのような中で、これまでの行政は、施設の修繕や建設において、その時々においては、いかにしてコストを抑えるかを考えながら、最善の策は講じてきたものの、縦割り行政の中で、長期的に見ると無駄になりかねない投資があったこと、今後は、行政内部において施設に関する情報を共有し、施設の有する機能、市民サービスを低下させずに、最適な公共施設の配置、維持をしていく必要があること、そして施設を利用する市民の皆さんも、今後の施設のあり方を考えていく上では、自分や自分の住む地域のことだけを考えるのではなく、市全体のことを考えていく必要があることを力説されました。

報告「北茨城市の公共施設マネジメントの取組み」の主な内容

 基調講演の後、市が昨年度策定した「公共施設等総合管理計画」の概要を報告しました。

 市が保有する施設で、延べ床面積の割合が高いのは学校や公営住宅で、全国的な傾向と同様です。施設の老朽化の状況を見ると、全体の約半数が建築後30年以上を経過しており、一般的に鉄筋コンクリート造の建物は、建築後30年で大規模改修、60年程度で建て替えが必要とされているため、今後、大規模改修が必要な施設が増加していくことが予想されます。

 一方で、財政状況を考えると、人口減少・少子高齢化の進行から、今後、市税収入の大きな伸びは期待できない中で、市民生活に直結する扶助費は、ますます増加することが予想されており、公共施設等の更新・維持補修等に係る経費を確保していくことは難しくなってきます。過去10年間で、公共施設等の更新等に費やした費用の平均は、年間約18億円ですが、今後、建築後30年で大規模改修を行い、60年で建て替えを行っていく場合に必要となる費用は、年平均約43億円となっており、年当たり約25億円の不足が生じる見込みとなっています。この不足額をどのようにして賄っていくのかという課題を解決するために、公共施設マネジメントが求められています。

   公共施設等の将来の更新等費用の推計

 こうした状況を踏まえ、市では、今後の公共施設等の管理に関する基本的な考え方を整理しました。

 

 ◆ 公共施設等の管理に関する基本的な考え方

 1 点検・診断及び安全性確保

   適切な点検・診断により「予防」に重点を置いて施設を保全します。

 2 維持管理・修繕・更新等

   必要な修繕等を行いながら、新規整備を抑制するとともに、新規整備する際には、施設の複合化を検討します。

 3 耐震化及び長寿命化

   今後の需要等を踏まえて段階的な耐震化、計画的な長寿命化を推進します。

 4 統合や廃止

   客観的な視点から、施設の必要性を検証し、場合によっては施設の統合や廃止を検討します。

 5 総合的かつ計画的な管理を実現するための体制の構築

   1~4を実施するため、職員への研修や官民連携の検討、市民の皆さんとの情報共有などの体制を構築します。

 

 この基本的な考え方に基づき、公共施設を将来目指すべき姿へ近づけるべく取組みを行っていくことになりますが、その際には、コストの視点だけではなく、人口構造の変化等に伴う新たな市民ニーズへの対応といった視点、施設そのものの安全性の確保といった視点も考慮していきます。

 また、今後は、各施設について、費用対効果や施設性能といった観点からの定量的な評価と、数値で表せない観点からの定性的な評価を行い、その結果を踏まえて、継続・建て替え・運営の見直し、廃止といった今後の方向性を定めていきます。しかし、これは、あくまで方向性を示すものであり、実際にその施設のあり方を決定する際には、市民の皆様と相談しながら進めていきます。

        公共施設の目指すべき姿(イメージ)

北茨城市公共施設等総合管理計画(令和4年12月改訂)

【令和4年12月一部改訂】公共施設等総合管理計画[PDF:2.03MB]

 

お問い合わせ

企画政策課
TEL:0293-43-1111