公開日 2020年05月01日
消毒用アルコールがない場合の消毒・除菌について
新型コロナウイルス感染症の予防には、手洗いが有効です。
屋内の消毒・除菌については、アルコール等が入手しにくい場合は次亜塩素酸ナトリウムが有効です。
1 手指がよく触れるものの例
- ドアノブ
- 照明のスイッチ
- テーブル、イス
- 電話機
- パソコンのキーボード及びマウス
- 便器のフタ、洗水レバー、水道等の蛇口 など
2 次亜塩素酸ナトリウム消毒液の作り方
一般的に「塩素系漂白剤」(塩素濃度約5%または10〜12%)として販売されています。
製品の記載濃度をもとに、用途に応じ薄めて使用してください。
用途 | 濃度 | 希釈方法(原液5%の場合) |
嘔吐物が付着した床等の処理 | 0.1% | 500mlのペットボトル1本の水に塩素系漂白剤10ml(ペットボトルのキャップ約2杯)入れる |
ドアノブ、手すり、床などの消毒 | 0.05% | 500mlのペットボトル1本の水に塩素系漂白剤5ml(ペットボトルのキャップ約1杯)入れる |
※ペットボトルには、消毒液であることをはっきりと表示してください。
3 消毒の方法
- ペーパータオル等に十分に薬液を含ませて拭いた後、水拭きしてください。(拭く場所が濡れている場合には水分を拭きとった後に行ってください。)
- 金属部分に使用する場合は、錆びたり変色することがあるため注意が必要です。使用後10分程度経ったら水拭きをしてください。
- スプレーボトルでの薬液の噴霧は、ウイルス飛散の可能性があるため、好ましくありません。
4 次亜塩素酸ナトリウムを使用する上での注意事項
商品に記載してある使用方法をよく確認し、特に次のことに注意してください。
- 皮膚への刺激が強いため、直接触れないよう、必ずビニール等の手袋を使用してください。また、手指消毒には使用しないでください。
- 消毒液が皮膚や衣服についた場合は、直ちに水で洗い流してください。
- 使用するときは、換気を十分に行ってください。
- 酸性の強い洗剤を混ぜると有害ガスが発生しますのでご注意ください。
- 使用後は、必ず水で洗い流すか拭きとってください。
- 次亜塩素酸ナトリウムは消毒・除菌には有効ですが、反面、腐食作用や漂白作用(変色や色落ち)があります。
- 薄めた消毒液は時間が経つにつれて効果がなくなりますので、使う時に原液を希釈して必要な量だけ作り、作り置きはしないでください。
- 塩素は日光によって分解され殺菌力が低下します。原液は直射日光が当たるところや、高温の場所には置かないでください。
消毒用アルコールがない場合の消毒・除菌について.pdf(616KB)
身のまわりを清潔にしましょう(手洗い・消毒の方法、0.05%以上の次亜塩素酸ナトリウム液の作り方).pdf(484KB)