公開日 2019年05月28日
地域おこし協力隊 〜富士ケ丘Favoratory(フジガオカ・ファボラトリー)〜
富士ケ丘から自然や文化など、土地の”FAVORITE(お気に入り)”を見つけて、そこから作品を作り、発信していく"LABORATORY(実験室)”という思いを込めて、地域おこし協力隊と、協力隊とともに地域を盛り上げてくれる人々のチームを「富士ケ丘Favoratory」(フジガオカ・ファボラトリー)と名付けました。あなたも、協力隊とともに地域を盛り上げるファボラー(メンバー)になってみませんか?
vol.81 檻之汰鷲さん個展開催報告
地域おこし協力隊通信vol.74で告知しました、石渡のりお&ちふみ夫妻のアートユニット「檻之汰鷲(おりのたわし)」さんによる個展「生活芸術商売」展が開催されました!
大変遅くなってしまいましたが、その模様をご報告します!
12月1日(土)から12月9日(日)まで、会場は、有楽町のマルイ。
筆者は、初日の12月1日に見に行ってみました♪
マルイに一歩足を踏み入れると、イベントインフォメーションにしっかりと「生活芸術商売」展の名が!
なんだかそれだけで嬉しくなってしまいました☆
8階に上がると、そこは催事スペースで、様々な展示が行われていました。
そんな中でも、多国籍感と言いますか、多文化共生と言いますか、本当に様々なものがぶつかり合うことなく展示されている、一際異彩を放つ空間が。
それが「生活芸術商売」展でした。
パピエマシェからコラージュに衣装、古民具的な生活雑貨まで、ありとあらゆるものが展示され、まさに「生活芸術商売」といった感じでした。
芸術活動拠点施設「期待場」(旧富士ケ丘小学校)にも飾ってあり、筆者にとっても馴染み深いパピエマシェのオランウータン「ボブ」がお出迎え。
ボブは、この個展の最中に売れたそうです。ちょっと淋しい…。
北茨城にゆかりのある作品も多数展示。
真ん中にあるキツネの焼き物は、五浦天心焼の技法で焼いた陶器です。北茨城市へのふるさと納税に対する返礼品にもなっています♪
右側にいるシカもパピエマシェの作品で、長らく「期待場」に飾られていました。
そして、絵の両脇に提げられている布は、桃源郷芸術祭2018の際にARIGATEEに飾られていたものです。
有楽町のマルイの中にARIGATEEが再現されたかのようでした。
他にも北茨城市からインスピレーションを受けて制作された作品がたくさん!
左は、長浜海岸を題材にした「Long Beach」。
右は、ARIGATEEや揚枝方をテーマにした「北茨城"ARIGATEE"彩色讃頌」。桃源郷芸術祭2018でも展示された作品です。
こちらは、「太陽の村」という作品です。
これものどかな揚枝方の景色に見えます。
その他、こんな作品も。
上の2つは、ミクストメディア(二種類以上の素材・技法の組み合わせにより構成されたアート作品)。
その他、コラージュや絵画、パピエマシェ、桃源郷芸術祭2018でも展示していた「石言葉」(好きな石を選ぶと、その下にメッセージがあります。)など、様々な作品が展示されています。
他にも、こんな感じで、木に絵画作品を付けて展示してみたり、展示方法も独特だなぁと思いました。
また、ARIGATEEやその地域にあった古民具等も展示。本当に、桃源郷芸術祭2018の時のARIGATEEでの展示を彷彿とさせます。
そして、檻之汰鷲さんの北茨城市における活動1年目の代表作とも言えるPEP(ペットボトルで作ったSUP)と、PEPで二ツ島の穴をくぐる自らの様子を描いた「二ツ島自作筏冒険之図」も展示。
石渡さんは、海が好きで、北茨城市に来て二ツ島を見てこれらの作品の着想を得たそうです。
これからも色々な作家さんが、北茨城市にインスピレーションを受けて作品を作ってくれたら嬉しいです!
そして、こんな展示も。
マルイだからこそある展示棚を活かした展示方法だなぁと思いました。
まるで、靴を並べるかのように、様々な作品が並べられています。
石渡さんの一冊目の著書「生きるための芸術」も置いてありました!
そして、筆者が見学している最中に、二冊目の著書「漂流夫婦、空き家暮らしで野生に帰る。」も到着。無事に展示・販売が開始されました!
「漂流夫婦、空き家暮らしで野生に帰る。」は、12月20日から発売のところ、こちらの個展で先行発売されていたもの。筆者も早速購入させていただきました。
檻之汰鷲さんの一年目のARIGATEEの改修記録集も置いてありました。
これを見ると、ARIGATEEの改修がどのように進められていったのかがよくわかり、非常に興味深いです。
そして、筆者が楽しみにしていたのはこちら!
石渡夫妻が、折角個展をやるのであれば、北茨城ならではのものを取り入れたいと言ってくださり、実現したのが、この陶芸ワークショップ。
北茨城産の赤土を使った天心焼でイノシシの置物を作るワークショップです。
ワークショップの会場はこちら。
展示スペースの一角にテーブルが用意され、ここで気軽に体験することができます。
早速ワークショップ開始!
最初に新聞を丸めて芯になる部分を作ります。そして、粘土を必要な分だけ紐でカットして切り取ります。
その粘土を麺棒で伸ばします。そして、型のとおり2枚を型抜きし、最初に新聞を丸めて作った芯を包みます。ちょっと餃子の皮をくっつけている気分でした。
イノシシのたてがみ部分を爪で跡をつけるようにして表現。そして、粘土の余りからちょっとだけちぎって耳を作り、イノシシに付けます。最後にヘラと竹串を使って模様付け。
こんな感じにできました!
因みに、石渡夫妻作のイノシシはこちら。
やはり何かリアリティーがあると言いますか、筆者が作るものとは違いますね。
ここまで作ったところで、ワークショップは終了。この後、石渡さん達が焼き上げて、自宅に郵送してくれました。
15分から30分くらいで手頃に陶芸体験ができて楽しかったです♪
レジ付近には、「るるぶ北茨城市」も置いて、しっかり北茨城市をPR☆
右側に掛かっている手提げバッグは、使わなくなったレインウェアから作ったちふみさんお手製のバッグ。
「生きるための芸術」及び「漂流夫婦、空き家暮らしで野生に帰る。」などの書籍を購入すると、ショッピングバッグとしてプレゼントされます☆
しかも自分の好きなものを選べるんです♪筆者も悩みに悩んで選んできました。
レジでは、マルイの方から指導を受けたのりおさん・ちふみさんがお会計を担当してくれます。
胸にはマルイの胸章まで付けているので、まるで本当にマルイの店員さんのような貴重なお姿が拝見できました。
展示スペースはそれほど大きくないものの、内容は盛りだくさんで充実したものでした!
檻之汰鷲さんがまた個展を開催される際には、皆様もぜひ足をお運びください☆
そして、個展終了後、ARIGATEEと揚枝方の様子を描いた「北茨城"ARIGATEE"彩色讃頌」が市に納品されました。
現在は、秘書課の待合室に飾られ、お客様をお出迎えしています。
雰囲気が明るくなったと評判です☆
皆様も市役所にお越しになる機会がありましたら、ぜひご覧ください♪
今後、色々なところに檻之汰鷲さんの作品が展示されていったら素敵ですね。
これまでの地域おこし協力隊の活動もぜひご覧ください☆
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