公開日 2015年07月06日
オオキンケイギクとは、
オオキンケイギクは外来生物法に基づき、平成18年2月1日に特定外来生物に指定され、栽培や売買等が原則禁止されました。最近、花卉販売店等で購入された種子や苗から栽培した植物であれば、オオキンケイギクではなく、似ている植物である可能性が高いと思われますので、下記の特徴などをよく確認してください。
特定外来生物に指定される前は、自由に売買され、道路工事などの緑化資材として使用されていたこともあるため、河川敷などの身近なところに生育していることもあります。
オオキンケイギクの特徴
キク科の多年生草
草丈:30cm~70cm程度
花期:5月~7月頃
直径:5cm~7cm程度
形状:花びらは黄橙色で先端が不規則に4~5つに分かれる(※品種によっては根元が紫褐色のものや八重のものもある)
葉は、細長い楕円形で幅は1cm程度。両面に荒い毛があり、周囲はなめらか(ギザギザしていない)、茎の下方に対になっている
道路敷・法面、河川敷、線路敷、海岸などに生育しているほか、観賞目的として鉢植え・花壇に利用されていた
オオキンケイギク(全体) オオキンケイギク(花びら) オオキンケイギク(葉)
・黄橙色で先端が分かれている ・葉は根本から出ている
・ギザギザしていない
・荒い毛がある
リンク:環境省 (https://www.env.go.jp/nature/intro/1outline/list/L-syo-01.html)
国立環境研究所 (https://www.nies.go.jp/biodiversity/invasive/DB/detail/80490.html)
※これらの特徴をもった個体を見つけた場合には、以下の機関に照会の上、下記の手順で駆除してください。
茨城県環境政策課生物多様センター(TEL:029-301-2940)、環境省関東地方環境事務所 (TEL:048-600-0817)
オオキンケイギクの駆除方法
庭先など個人の所有地において発見された個体が、上記の特徴からオオキンケイギクと確認できたら…
↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓
(1) 根から抜き取る
(2) 地上部を刈り取る
※オオキンケイギクは多年草であるため、「(1)根から抜き取ってしまう」が効果的な駆除方法ですが、広範囲に生育していると多くの労力が必要となります。種子の散布防止を目的とするならば、「(2)地上部を刈り取る」方法を採用することもあります。ただし、この場合には、同年中に地上部が再生し、再び開花することもあります。
※オオキンケイギクの種子は、長期間発芽可能な状態で地中に残るため、その年に生えていた個体を全て駆除したとしても、翌年再び生えてくることがあります。地中の種子を増やさないためにも、花がみられたらできるだけ早く駆除を行うことが必要です。
↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓
(1)または(2)の方法で駆除したら、必ず種子が飛び散らないように袋に詰め、枯死させた後で、燃えるゴミとして出してください。
※オオキンケイギクは、外来生物法で生きている個体の運搬が原則禁止されています。 駆除した個体は種子が拡散しないように袋を密封して枯死させてください。
※地上部を駆除した後の土についても、移動させると、地中にある種子を別な場所に拡散してしまう可能性もあるので、注意してください。